2016年は現段階で6個の台風が日本に上陸し観測史上最大の上陸数となったそうです。
ところで、テレビの天気予報などでは台風〇〇号などと言われていますが、台風にはもう一つの呼び名があります。
それはどんな呼び名なのでしょうか?
今回は台風の名前について説明します。
台風の名前の雑学
台風の名前は「台風委員会」がつける
もともとは、アメリカが英語名(人名)をつけていた台風の名前。
しかし2000年からは、西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には「台風委員会」が命名をしているそうです。
「台風委員会」加盟国は日本を含む14か国
台風委員会は、台風防災に関する各国の政府間組織で形成されています。
加盟国は、カンボジア、中国、北朝鮮、香港、日本、ラオス、マカオ、マレーシア、ミクロネシア、フィリピン、韓国、タイ、米国、ベトナム、の14か国です。
台風の名前は140個もある!?
台風の名前は、14か国が10個ずつ提案した計140個。
140個の名前の最初は、カンボジアが提案した「象」を意味する「ダムレイ」です。
そして台風が発生した順にあらかじめ並べられた140個の名前を順番に命名し、最後までいったらまた「ダムレイ」に戻るそうです。
ちなみに、だいたい5年ほどで一巡するそうです。
台風の名前一覧 【気象庁HP】
大災害をもたらした台風は使いまわさない
当たり前かもしれませんが、大きな被害が出た台風に関しては、繰り返して命名しない決まりがあります。
歴史に名前が残る台風が、通常規模の台風と同じ名前だと、混乱しますよね。
「伊勢湾台風」など、甚大な被害のあった台風に日本名をつけることもあります。
日本から提案した台風の名前は星座名
気になる140個の名前は、気象庁のホームページにすべて公表されています。
日本は星座名なのですが、いわゆる12星座から選ばれているのは「てんびん座」「やぎ座」のみ。
日本が提案する台風の名前にマイナーな星座名が多いのは「台風の影響をもっとも受ける船舶の運航に深く関わるもの」、140個の名前は、「自国以外の各国でも発音しやすいもの」「台風の被害が小さくてすむようにとの願いから小さくて可愛いものもある」などの意味があるそうです。
まとめ
ちなみに今週上陸した台風16号は「マラカス」という名前が付いており、フィリピン語で「強い」という意味です。
年々温暖化の影響で台風の威力が増してきています。
台風は地震と違い事前に対策が出来る災害です。
避難勧告などがでてから行動しては遅いので、避難は早めに行動したほうがいいでしょうね。
via:気象庁