先日のGWに、ふと書斎のテレビが３D対応だったことを思い出して初めて３Dブルーレイを借りて見てみました。
メーカーが挙って３Dテレビを発売しだした頃は「次の時代は３Dか」と思ったんだけど、見事に流行りませんでしたね。ってことで、「３Dテレビは何でここまで流行らなかったのか」考えてみました。
完全に僕の独り言だから、間違ってることも言ってるだろうけど、そこはご愛嬌で。
メガネがうざい
とにかく３Dテレビのネックが専用のメガネを着けないと見れないことです。しかもメーカー専用のメガネじゃないと見れないっていう。さらにですよ、テレビ買った時に３Dメガネが付属してないんですよ。これはメーカーとかグレードによるのかもしれないけど「３D売りにしてるんだったらメガネぐらい付属しとけよ」って感じです。
メガネがやたら高い
映画館で買うようなちゃっちい３Dメガネじゃなくて、電子制御式のメガネだからやたら高いんですよね。全然覚えてないけど、当時で１個１万円弱したような記憶があります。
家族で見ようと思ったら家族分買うことになるわけで、その出費たるや半端じゃないでしょ。
画面の正面じゃないとダメ
メガネ着けるのは100歩譲るとして、テレビ画面の正面に座って、顔をまっすぐにして見る必要があるんですよ。つまりね、一度に見れる人数は限られてるってことです。テレビの正面に座れるせいぜい3人まででしょ。
しかも顔を傾けちゃイケないから、ソファに寝っ転がってくつろぎながら見るって事ができない訳です。３Dを見ようと思ったら少数精鋭で本気で見る必要があるんですよ。
メガネは充電式
まぁ電子制御式だから当然だけどメガネを充電しておかないと見れません。これも地味に面倒くさいポイントです。
圧倒的コンテンツの少なさ
テレビって結局ハードだから、ソフトを見るためのモノです。なのに３Dのコンテンツが少なすぎて３Dテレビを欲しいと思わないんですよ。
ゲーム機とかもそうだけど、やりたい（遊びたい）ゲームソフトがあって、それをやるためにハードを買いますよね？やりたいソフトが無いのに焦ってゲーム機買う人は少ないです。
３Dテレビも同じで、ソフト（コンテンツ）が大量に出てれば、それを見るためにテレビを買う人も増えたはずです。これは「卵が先か鶏が先か」みたいな話だから仕方ないのかもしれないけど。
ソフト作る側からしても、そもそもユーザーが少ない所に投下するのはリスクが高いですからね。多分３Dにするのに相当お金が掛かるんだろうし。
それだったら普通の（３Dじゃない）ソフト作っといた方がいいですもんね。
にしても３D対応ソフト（Blu-ray）が少なすぎます。TSUTAYAに借りに行ったんだけど、３D対応してる映画が見つからなくて、Google先生に聞いてしまったぐらいです。それぐらい少ないです。そんな少ない作品見るためにわざわざ３Dテレビは買わないでしょ？
疲れる・・・
メガネのせいなのか慣れてないからなのか、とにかく目が疲れます。２時間の映画が限界ラインですね。たまに見ると「３Dいいね」って思うんだけど、ずっと見れるもんじゃないし、見たいとも思わないっていう。
常に見たいと思えない所も流行らない理由だろうと思う。映画鑑賞とかって結構癒やしの時間だったりするわけで、それをわざわざ疲れる思いして見たい人は少ないよね。せめて裸眼で見れたらマシだったろうに。。。
そこまで３D感がない
多分画面以外が視野に入ってくるから、映画館にアバターを見に行った時のような感動がない。狭い部屋で大画面だったら良いのかもしれないけど、５０インチそこらのテレビじゃ迫力に欠ける印象です。
かと言ってテレビに近づくと余計しんどくなるからダメ。思わず避けてしまいそうになったり手を伸ばしそうになるほどの３D感を味わえないんであれば、３Dで見る意味が少なく、旨味がないですよね。
市場が３Dを求めてない
そもそも論ですけど、みんな３Dなんて求めてなかったんですよね。そりゃ出た当時は流行りモノ欲しさ、新しいもの好きが手を出しただろうけど、結局３Dなんて求めてなかったわけですよ。
メーカーが作り出した擬似的なブームだったし、直ぐに４Kだの８Kだのが出だして完全に持っていかれてしまいました。
市場としては「たまに見るぐらいがちょうど良い」と思ったんでしょう。たまに見るためだけに高いお金払って３Dに買い換えようとは思いません。映画館に観に行くぐらいがピッタリなんじゃないかな？
っということで、やっぱりメガネのウザさ問題と、コンテンツの少なさが３Dテレビが流行らなかった大きな要因だと思います。
ちなみに最後まで３Dテレビを生産していたソニーとLGは、「2017年は３Dテレビの販売を中止する」言ってるそうで、このまま３Dテレビはフェードアウトしていくみたいです。
３Dテレビお疲れ様でした（笑）
