青垣までホタルの撮影に行ってきました。撮影に必要な機材の解説あり

どうも、ユウです。

前回の記事で(【俺流】スマホでそれっぽい写真を撮るためのたった3つのポイント!これだけでいい感じの写真に仕上がります。)で写真が趣味だと言いましたが、ポートレートよりも風景写真と言うか自然の写真の方が得意?ってか好きなんですね。

昔は休みになる度にフラッっと風景写真を撮りに出かけたものですが、最近はめっきり行くことが無くなっていました。本気で撮ろうと思うと三脚は必須ですし、レンズも色々持って行きたいってなると、大荷物になってけっこう大変なんですよね。

「久々に写真撮りに行きたいなぁ」と思っていた昨日、ちょうど昼から雨が止んでそのまま晴れるという、ホタルを見るには絶好の天候だったので「これは行くしか無いだろ!?」と息巻いて久々の撮影に行ってきました。

ホタル撮影に必須の機材・道具

実はホタルの撮影は始めてです。まぁ簡単な知識だけはあったので、僕が持って行ったアイテムを紹介しておきます。今回はこの記事のアイキャッチ画像みたいにホタルの軌跡を描いた写真が撮りたかったので、それ用のセットです。

・デジタル一眼レフカメラ
・開放F値の小さいレンズ
・しっかりした三脚
・レリーズ(リモートスイッチ)
・黒い布
・ペンライト(携帯でもOK)
・ストップウォッチ(携帯でもOK)

少し解説していきます。

デジタル一眼レフカメラ

D800

当然ですね。これがないと撮影は出来ません。暗い場所でホタルの軌跡を撮りたい場合はバルブ撮影になるので、一眼レフは必須です。まぁコンデジでもバルブ撮影ができる機種も有るみたいですけど。

バルブ撮影とは長時間露光のことで、暗くてカメラに取り込む光量が少ない時に、シャッターを開けっ放しにして、長い時間露光させる撮影方法です。

カメラの基礎知識が無いと上の説明では『光量?露光?なにそれ?おいしいの?』状態だと思いますけど、詳しく説明しようと思うと長くなるし、興味もない人からすれば、ダラダラ説明されても意味が分からず面白くもないので、割愛します。

写真に興味を持って勉強すればスグに身につく基礎知識です。

開放F値の小さいレンズ

明るいレンズ

またまた専門用語出てきましたが、要するに明るいレンズ。つまり少ない光をより多く取り込めるレンズのことですね。

「一眼レフで撮った写真って背景がボケてていい感じ」と思ってる人も多いと思いますが、それがF値(絞り)の効果です。F値を開放させると背景がボケて、F値を絞ると背景もクッキリ写ります。

開放値が小さいレンズは明るいレンズ、大きいレンズは暗いレンズと呼ばれます。ちなみに、開放値が小さくなるに連れて値段も高くなる傾向があります。

しっかりした三脚

しっかりした三脚

バルブ撮影は上でも説明した通り、シャッターを開けっ放しにするので、少しの振動でも写真がブレてしまします。よく手ブレ手ブレと言いますが、あの現象は、シャッタースピートよりも、手ブレ(動き)の方が早い時に起こります。

つまり、シャッターを開けっ放しにしているということは、少しでも動かすと手ブレのような写真が出来上がってしまうわけです。

何十秒から時には1時間近くシャッターを開けっ放しにしておくことがあるので、風なんかでカメラが揺れるとそれでアウトです。だから安物の三脚だと、風で揺れたり、カメラの重さで動いてしまったり、不意につかえて揺らしてしまったりするので、バルブ撮影には向きません。

レリーズ(リモートスイッチ)

レリーズ

バルブ撮影になるので、コレも必須のアイテムです。これは、カメラに接続して直接カメラ本体に触らずにシャッターを切れるアイテムで、長時間露光にはシャッターボタンをロックできるモノが便利です。

上で説明した通り、バルブ撮影では少しのブレが命取りになります。つまり、カメラ本体のシャッターボタンを押すだけでもブレの原因になるわけです。さらに長時間露光ですから、シャッターボタンを、何十秒〜何十分も押し続ける必要があります。絶対ブレますよね?プルップルなるはずです。

だからレリーズが必須なんです。シャッターボタンをロック出来るタイプだと、ボタンを押せば後は放ったらかしにできるので楽でいいです。

黒い布

バルブ撮影で気をつけなければイケないのが、ブレともう一つ、『光』です。

光量が少ないからバルブ撮影しているのに、途中で強い光(車のヘッドライト等)が入り込んでしまうと、露光時間が変わってくるので、あらかじめ予想できる場合は、レンズの前に黒い布をかけて光が入り込まないようにします。

同じ明るさに戻ったら布を外して露光させます。布をかけている間の時間はストップしていると考えてください。

ペンライト

暗い中での撮影になるので、手元を照らしたり、足場を照らしたり、ピントを合わせるために照らしたりと必ず必要になります。

今時では携帯でもライトを付けられるので、それで代用してもいいですね。

ストップウォッチ

これは露光時間を測るために使います。数秒から数十秒なら自分の体内時計でもいいですが、何分、何十分となると秒数が分かる時計が必須になります。

これも携帯に付いているストップウォッチを使うと便利です。時計をペンライトで照らす必要も無いですしね。でも携帯の光が入り込まないように注意は必要です。

ざっとこんな感じですかね?まぁ偉そうにツラツラ書いてますが、ホタルの撮影は今回が初めてだったんですけどね(笑)

いざ出陣

今回撮影に行ったのは丹波市の青垣にある『今出(いまで)せせらぎ園』です。ここは地元でちょっと有名な蛍スポットです。

早めに仕事を切り上げて、子どもたちを風呂に入れ7時30分ごろ家を出ました。

ホントはもっと明るいうちに行って構図とかを決めておくのが定石ですが、急に思い立ったので仕方ありません。

到着

あれ?

「思ったより少ない・・・。乱舞してる姿を想像して来たのに・・・。まだ時期的に早いのか?」

っと思って車から降りてみると・・・「寒っ!」息が白くなるほど寒かったです。そりゃ乱舞しねぇわな。

撮影開始

思ってたより相当少なかったですけど、せっかく来たんだし練習がてらに撮っておこうとカメラをスタンバイ。

さて、撮るぞと思ったその時、何やら赤く点滅する表示が!

「あっっっっっっ!」

CF(コンパクトフラッシュ)抜いたまま入れてくるの忘れた!!

何しに来たんだ?記憶に残るほど感動的に乱舞してねーし・・・。記録にも残せねぇ・・・。と半泣きでカバンを探ってたら。

『コレや!!!!』

いつも持ち歩いているコンデジにSDカードが刺さってる!!助かりました。

ホント焦りましたよ。タバコ持ってライター忘れたみたいな状態ですよ。イヤ、タバコなら誰かにライター借りればいいですけど、「SD貸してください」とは言えないし。言うなれば、買い物しようと街まで出かけて、財布忘れた愉快なサザエさんと一緒ですよ。

ナニワトモアレこれで撮影が出来ます。

気を取り直して撮影しようとカメラをゴニョゴニョ。

「あれ?バルブってどうやるんだっけ?」

ブランクって怖いですね。普段バルブ撮影なんてしないから設定の仕方が思い出せないのなんのって。

まぁ僕は天才なんで、そんなこともあろうとカバンに説明書を入れてきていたんですがね。

ってことで何とか撮ってきたのがこの写真です。

蛍

暗すぎてどこがどうなっているのか分からず、構図が適当なんですが、初めての撮影ってことで許してください。

ちょっとホタルの数すくないですよね。この写真は『比較(明)」で5〜6枚重ねて作っています。

ちなみに、蛍の写真でよく見かける画面いっぱいに乱舞しているような写真は、基本、重ねてますからね。つまり合成してあるんで、リアルにあんな大量に飛んでる訳ではないですよ。

反省点

ちょっとホタルの軌跡が短かったですかね?もっと絞って露光時間を長くするべきだったのかも。いい経験になりました。

あとやっぱりもっと明るい時から行って、構図を探ってから撮影するべきだと感じました。

まとめ

ホタルの撮影は少し難しいけど、知識と機材さえあればそれなりの写真が撮れます。あとは練習有るのみ。

まだホタルは飛んでると思うので、リベンジしに行きたいですね。その時はまた報告します。

(by ユウ)

新着記事

もっと読む