鼻血が出た時みなさんはどうしていますか?
「鼻をつまんで上を見ながら首の後ろをトントン叩く」「鼻血が止まるまでティッシュを鼻に詰めておく」
どちらも昔からやっている鼻血の止め方ですが、これらの行為は間違っています。
今回は、間違った鼻血の止め方の説明、正しい鼻血の止め方の説明をします。
昔からやっている間違った鼻血の止め方
鼻にティッシュを詰める
鼻血が出たら、まずティッシュを詰めて出血を抑えたくなりますが、それは間違いです!
鼻血が出たときは、直接圧迫して止血をする方法が正しいのですが、ティッシュを詰めて圧迫すれば、出血は落ち着きます。
しかし、ティッシュも一緒に固まってしまい、鼻の中の粘膜に付いてしまいます。
強引にティッシュを引き抜くと、固まっていた血と一緒に粘膜が剥がれてしまい、再度鼻の中を傷つけてしまうため、出血させてしまう可能性があります。
上を向く
鼻血が垂れないように、上を向くイメージがありますが、それも間違いです!
上を向くと血液がのどに流れてしまい、気管に入ってしまう可能性もあります。
血を飲み込んでしまうと、気分が悪くなったり吐き気がする場合もあるので、鼻血が出たときは上を向かないようにしましょう。
口・のどに入ってしまったら、飲み込まないようにうがいをして吐き出しましょう。
特に小さなお子さんは、血が気管に入りやすいので注意して下さい。
首の後ろをトントン叩く
昔から定番でやっている鼻血対策ですが、実はこれも間違いです!
鼻血が出ている時に頭や首の後ろを叩く人がいますが、全く止血の効果はありません。
余計な刺激を与えて、出血が悪化する場合があります。
血が出ている間は、余計なことはしないで安静にしていましょう。
正しい鼻血の止め方
下を向いて安静にする
出血しているときは、安静にすることが大切です。
鼻血が止まっていないのに大騒ぎをしたり、活発に動き回っていると、血圧が上昇してなかなか出血がとまりません。
下を向くことで、鼻血がのどに流れていくのを防ぎます。
小鼻を冷やす
濡れたタオルや氷の入った袋などで、小鼻を冷やしましょう。
冷やすことで毛細血管が収縮するので、早く止血することができます。
小鼻をつまんで圧迫止血
親指と人差し指を使って小鼻をつまみ、5分程度圧迫します。
鼻出血の大部分は、鼻の入り口からの出血なので、鼻の上の固い部分ではなく、下の柔らかい部分をつまむようにしましょう。
まとめ
鼻血が出始めてから30分以上血が止まらない場合は、病院に行ってください。
鼻血を繰り返すなど気になることがあったら、耳鼻科で受診するようににましょう。