時間は国際基準で決まっていて、1秒だけ長い事なんてありえないと思いますが、本当に2017年は1秒だけ長くなります。
関係するのは2016年がうるう年だからです。
なぜ4年に1度、1年が366日になるのか?なぜ2017年は1秒だけ長いのか?
うるう年・うるう秒について説明します。
うるう年とは
「1年は365日」は世界共通です。
ですが4年に1度、2016年のように1年が366日になる年もあります。これを「うるう年」というということは、みなさんも知っていますよね。
厳密な数字にすると、地球が太陽の周りを1周するのにかかる日数は平均で、約365.24219日。つまり、1年で0.24219日ずつズレが生じるので、何年かたつと暦と地球の自転速度もズレてしまいます。そのズレを調整するために、4年に1度、2月29日の1日追加しているのが、うるう年です。
こういった時間のズレは、1年だけではなく、1日の中でも生じています。
1日は24時間で、1時間は60分、1分は60秒というのも地球が1回転(自転)するのにかかる時間をもとに決められています。
しかし、正確に測定すると、地球の自転の速度は時期によって違いがあり、いつも24時間ぴったりで1回転しているわけではないことが分かりました。その誤差は1日につき1/1000秒(1ミリ秒)程度だそうです。
1990年ころには約2ミリ秒も1日が長かったことがありました。
この誤差を放っておいたら、地球の自転と我々の時計にズレが生まれてきてしまいます。そのズレを調整するのが、「うるう秒」です。
うるう秒とは
うるう秒は、6月か12月の末日の最後の1秒に挿入されます。
世界の標準時となるイギリスと日本では9時間の差があるので、日本では午前9時の直前にうるう秒が挿入されます。
うるう秒は1972年から実施されるようになり、およそ3年に1度、2015年までに26回実施されています。
そして、最近うるう秒が実施されたのが、2015年7月1日午前9時の直前です。
8時59分59秒のあとに、本来は存在しない8時59分60秒を追加することで、時間の調整が行われました。
うるう秒は誰が決める?
うるう秒を実施するかどうか決めるのは、IERS(国際地球回転・基準系事業)という国際機関です。
IERSの本部はパリにあり、アメリカやヨーロッパ、オーストラリアなど世界各国にある、さまざまな機関から地球の自転についてのデータを集め、その年にうるう秒を実施するかどうかを判断します。
2017年は1秒だけ長い
IERSは2016年12月31日に、うるう秒の1秒を追加することを決定しました。
IERS本部があるパリの時間「2016年12月31日午後11時59分60秒」が追加されます。
日本はパリと9時間の差があるので、「2017年1月1日午前8時59分60秒」が追加されるので、2017年は1秒だけ長いという事になります。
まとめ
全人類に平等に与えられた時間。
時間を有効活用し人生を楽しみたいですね。